貧乏モデラーのためのModeling Tips

ちょっとしたアイデアで、模型製作が便利になったり、新しい工作ができるようになった、という経験は、誰にでもあると思います。
そんな中で、私がこれまでに経験した、裏技的な事柄のなかでも、特にあまり費用が掛からない方法についてご紹介したいと思います。経験の長い方にとっては自明の事も多いと思いますが、一つでも皆さんのお役に立つアイデアがあれば、幸せです。
また、新しい裏技や、こうやるともっと上手く行く、などという事柄をご存知でしたら、メールまたは掲示板にて是非お教えください。また、こういう時のいいアイデアない?というリクエストもお待ちしております。

1 アクリル塗料の蓋が開かなくなったら
タミヤやクレオスのアクリル塗料、しばらく使わなかったら蓋が開かなくなった、という経験はありませんか?私はしょっちゅうです。下記の要領で一度試してください。
1.瓶を逆さにする
2.瓶と蓋の隙間に、ラッカーシンナー(Mrカラー薄め液)をスポイトで少しあふれる程度まで入れる。アクリル溶剤よりも溶解力が強い。
3.そのまま最低2分、できれば5分以上放置する
4.瓶を元に戻す。溶剤がこぼれるのでティッシュなどに吸わせる

これでかなりの確率で蓋が開きます。この方法で何度やっても駄目なら、瓶ごと熱湯につけてみてください。但し熱湯につけると、まず間違いなくラベルが剥がれます。この方法では、今の所あかなかったことはないです。
私の個人的な経験では、タミヤよりクレオスのアクリル(水性ホビーカラー)の瓶の方が固まりやすいですが、皆さん如何でしょう。もっとも、基本は、蓋を閉める前に、瓶に付着した塗料はきちんとふき取ることですけどね(汗)

2 タイトルプレートへのクリアラベルへの貼り付け
雑誌などで、「タイトルプレートは、パソコンでクリアシートに印刷し、真鍮板に貼り付けた」などとよく紹介されております。パソコンであれば、凝ったフォントもあるし、国旗や図柄を入れたカラフルなプレート作成も思いのまま。でも、クリアラベルシートを貼るときに、シートの種類にもよるでしょうが、どうしても気泡が入ってしまって抜けない事ってありません?シートの材質(PET)が硬いうえに、粘着剤が強すぎるのが原因ですね。
試行錯誤の結果、下記の方法が一番いいのではないかと思います。
1.印刷した面に、クリアをスプレーし、充分乾燥する(印刷面の保護)
2.真鍮板とラベルを水に漬け、1分間我慢
3.水の中でラベルの粘着面をかるくこすり、粘着性を殆どなくす
4.水から出し、真鍮板にラベルを軽く乗せ、位置合わせを行う
5.綺麗な布などを押し当て、水をふき取りながら、水泡をしっかり抜く。この段階では粘着性が殆どないので、位置がずれたり、気泡が入ったりしないように注意
6.そのまま自然乾燥させる。乾くとしっかり密着して剥がれない

水に漬ける時間が肝心です。短いと粘着剤が充分落ちず、完全に粘着剤が流れ落ちてしまうとくっつかないので、濡れた状態で殆ど粘着性を感じなくなるポイントを会得してください。印刷面へのクリア吹きを怠ると、水に漬けた時に印刷が滲むので、絶対に忘れてはいけません。また印刷が乾いてないうちにクリアを吹くとこれまた滲むので、急ぐ時はドライヤーなどで乾かしてください。 →濡らして貼ったプレートの例

3 タミヤのコンプレッサーとクレオス(旧グンゼ)のハンドピースを繋ぐ方法
コンプレッサー、ハンドピースとも、両社は人気を二分してます。どちらかに統一すれば問題ありませんが、私の場合、あえてコンプレッサーはタミヤ(レボ)、ハンドピースはクレオスを使用してます。理由は、レボの方が値段が安いこと、クレオスの方がレギュレータなど周辺装置が充実しており、またホースが細くて取り回しが容易であることです。
タミヤとクレオスを取り混ぜて使う場合、専用のジョイントが必要ですが、千円以上するため勿体無い気がします。費用ゼロでこれを繋げれば最高ですね。
実は、簡単です。タミヤのチューブにクレオスのチューブを突っ込むだけでOKです。クレオスのチューブは先端に金具がついており、ここでチューブにしっかり密着するのでレボ程度の空気圧なら漏れません。心配ならシールテープを巻くか、針金等でしっかり巻き締めれば完璧です。
但し注意点があります。レボの空気出口は非常に熱くなる(手で触れないぐらい)ので、出口からあまり近い所でクレオスのチューブに繋ぐと、頻度にもよりますが半年ぐらいで劣化して破れてしまいます。定期的に破れた所を切り詰めるか、出口からある程度の距離を取って繋ぎましょう。

4 ラッカーとアクリルの混合方法
塗料を混合調色するとき、同系統の塗料を混ぜるのが鉄則です。しかし、「基本塗装はラッカーのグリーンで行きたいが、隠し味に少しだけ青を足したい、でも青はアクリルしかもってないしなあ」などという事はありませんか?
ご安心下さい。ラッカー塗料にアクリル塗料を5〜10%ぐらいまでなら、混ぜても大丈夫です。分離したりすることはありません。
では、逆の場合は?これも大丈夫です。まずアクリル塗料を塗料皿にとり、Mrカラー薄め液で薄めます。そのまましばらく放置して溶剤が乾燥したら再度Mrカラー薄め液で希釈します。こうして溶剤置換をすると、少量のラッカー塗料を混ぜても大丈夫ですよ。
同様に、油絵の具とエナメルも混ぜることが出来ます。こちらの場合は、もっと沢山混合できるようです。
では、ラッカーとエナメルは・・・残念ながらこれは諦めてください。

5 発泡スチロールの切断方法
女性モデラー・きららさんから教わったアイデアです。ジオラマベースの土台に使う発泡スチロール、カッターでは切りにくいですね。専用の加熱式カッターも売ってますが、結構高いうえに、電池式の場合使いたい時に電池が切れたりして不便です。
発泡スチロールは、包丁で切りましょう。刃が大きいので、少なくともカッターよりは遥かに簡単に綺麗に切断できます。さすが主婦のアイデアですね。曲線切りをしないのであれば、よく切れる包丁で充分だと思います。ものすごい耳障りなキーキー音が出るので我慢してください。
ただし、なまくら包丁では切るのに苦労しますので、充分砥いで下さい。

6 極細プラパイプの作り方
「ピトー管は1mm径の真鍮パイプと真鍮線で工作」などというフレーズ、雑誌で見たことありません?模型屋さんで真鍮パイプは売ってますが、結構高いし、各種の径をそろえるのも大変ですよね。
太目の伸ばしランナーに、適当なピンバイスで穴をあけ、更に伸ばしてみてください。これを切断すると、見事に極細プラパイプの完成です。相当細い径でも、塞がることは殆どないです。材料費はいらないし、必要なサイズができるまでいくらでも試行錯誤できますよ〜
飛行機や艦船の張り線の碍子、車両のアンテナのジョイント部などにも応用できます。→航空機の空中線の碍子の使用例

7 毛布の作り方
ティッシュペーパーを水に濡らして、適当な形に畳むなり巻くなりしてください。そのまま乾燥させ、アクリル塗料で塗装すると、微妙な毛羽立ちが毛布の質感に似ております。塗装すれば結構強度があがり、簡単には破れなくなります。
水溶き木工用ボンドを染み込ませるとかなり強度も出る上に毛羽立ちを抑えることができます。カーモデルの車内床のカーペットとしても使ええます。但し、最近は水に溶ける(トイレに流せる)ティッシュが多いので注意してください。→ティッシュで作った布の例

8 連結非可動式履帯を可動式に
モデルカステンなどの可動式キャタピラは、キットそのものよりも値段が高いですね。タミヤのタイガーIの付属品や、パンサー、キングタイガーのオプションの非可動式キャタピラは安いけれど可動しません。ドラゴンなども非可動式が多いですね。
可動式の良いところは、キャタピラを別に塗装して取り付けられる、サスペンションも可動にすればジオラマにしたときに地形への追随が出来てリアルになる、キャタピラが切れた放置車両などのジオラマも簡単・・・と沢山ありますね。しかし模型専門店でないと売っていないし、自分の欲しい車種の在庫が必ずあるとも限りません。
そこで非可動式を可動にしてみましょう。根気さえあれば必ず出来ます。
0.キャタピラを、手で合わせて接合位置で保持する
1.キャタピラの接続部の両側から深さ1cmぐらい、0.3〜0.4mmの穴をピンバイスであける
2.0.3mmの真鍮線を差し込み、穴の深さより少し短い長さに切断
3.高粘度瞬間接着剤で穴をふさぎ、抜けないようにする

私の場合タイガーのキャタピラを可動にするのに、一日2時間で10日程度で出来ました。根性があれば土日に没頭すれば出来ます。単純作業なのでテレビでも見ながらやりましょう。

9 大スケール艦船模型用の手摺の作り方
1/450以上の艦船模型では、手摺があった方が精密感がぐっと増します。しかし手摺用のエッチングパーツは、あるにはあるらしいですが、私は売っているのを見たことないですし、あったとしても非常に高価です。
思い切って手作りしましょう。
1.船体に0.3〜0.4mmの穴を等間隔であけ、0.3mmの真鍮線を田植えする
2.横にナイロンテグスを2本張り、瞬間接着剤で固定する
3.余った真鍮線を切断する
1/450クラスで一日2時間で2週間ぐらいでした。同じく単純作業なので、テレビでも見ながらやりましょう。なお、無数の穴をあける必要があり、0.3mmのピンバイスのドリル刃は折れやすいので0.4mmの方が無難だと思います。
1/700では、どう考えてもオーバースケールなので無理です。→ 手摺を施した戦艦ミズーリ

10 筆洗浄用溶剤の節約法
筆の洗浄用の溶剤、皆さんどうしてます?
私の場合、小さなガラス瓶にラッカーシンナーを入れ、底から1cmほど、小石を敷き詰めています。こうすると、沈降した顔料粒子が小石の層に閉じ込められて舞い上がる事が少なく、上澄み液は綺麗なままなので、長い間筆の洗浄に使えます。ラッカー、アクリル、エナメル、油彩、溶きパテ、溶きポリパテ、と殆どの場合の筆洗浄に使いまわしが出来ます。環境にもやさしいでしょ?
但し、アクリルガッシュの洗浄は出来ません。こちらは水で洗浄できるので問題ないでしょう。

11 プラ用接着剤の作り方
プラ用接着剤って、簡単に作れます。プラ用接着剤が少なくなってきたら、ラッカーシンナー(Mrカラー薄め液ではない。要はプラを充分溶かすもの)または流し込み用接着剤を注ぎ足し、透明ランナーを細かくしたもの(発泡スチロールでも可)を加えます。透明ランナーの場合は溶けるのに半日ぐらいかかるでしょう。
実は接着剤って、スチロール樹脂(ポリスチレン)を溶剤に溶かして濃度10%〜11%にしたものなんですね。濃度は、別に重さを測って調整する必要はなく、自分の好みの粘度になるように適当に調合するだけで充分でしょう。
これって、ちょっとセコ過ぎる??接着剤買った方が楽でいい?ごもっとも。

12 エアブラシ専用・塗料簡便希釈法
エアブラシで塗装する場合、塗料の濃度は非常に重要です。従って、例え調色しない場合でも、塗料皿等に取り出し、専用溶剤で希釈して濃度を調整します。
でも、面倒な場合の裏技を週末模型親さんから教えていただきました。エアブラシのカップに溶剤を先にいれ、上から塗料を少量入れます。そしてエアでぶくぶく、いわゆる「うがい」させてカップの中で混合します。塗料皿の洗浄が要らないので、ラクチンですね!
いや、決して手抜きを薦めているのではなく、あくまでも地球環境保全のために、少しでも溶剤の使用量を減らそうと・・・・

13 マスキングテープ内部への塗料のにじみ防止法
マスキングして塗装したあと、マスキングテープを剥がしたら、密着が完全でないところに見事に滲んでおり、「ぎゃああ」と叫んだことはありませんか?しっかり密着したつもりでも、モールドの部分や、曲面など、テープの隙間は心の隙間を狙ってます。筆塗りは勿論、エアブラシでも油断は禁物です。
この様な悲劇を繰り返さないために、マスキングテープをはったら、面倒でもテープの貼り際に、下地の色またはクリアを吹いておきましょう。特に滲みやすい所は入念に。これで隙間が塞がり滲みは防止できます。

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