ぼくを釣りに連れてって

第9話 本格釣り場 西宮ケーソン 2006.11.12

会社の先輩から、日本海への釣行に誘われて、親子で楽しみにしていたのだが、先輩に急用が出来てお流れとなってしまった。もっとも、この日は寒波到来にて日本海は大荒れの模様で、どのみち日本海で釣りなど不可能だったのだが。
で、和歌山方面に再度いく手もあったのだが、遠出はやっぱり高くつく。かといって、近場の有名釣り場は人で超満員。どこかいいところはないか、と調査の結果、西宮ケーソンというところが、釣果抜群の割りに比較的すいているらしい。
なにしろ、長大な波止であり、駐車場から距離がある上、柵やトイレがない。その為家族連れなどは少ないと思われる。その上、海上に大きく突き出ているため潮通しがよく水深もあり、「陸続きでいける釣り場では大阪湾ではNo.1」との呼び声も高い。


で、朝6時に到着。寒波到来のため寒い寒い。しかも風が強い。風をさえぎるものが何もないので、余計に堪える。丁度夜明け。うっすら明るい。
長大な波止を荷物を抱えて歩いていく。この寒い中、結構人が多い。タチウオ釣りから引き続き釣りをしている人が多い。タチウオを持って帰る準備をしているらしき人がいたので、タチウオは釣れていたようだ。
しかし第二コーナーを曲がると、殆ど人はいない。500mぐらいの波止は人影はまばらだ。先端付近に、数人いる。丁度真中に陣取った。今回の狙いはずばり、サヨリである。
例によって、アミエビが溶けるまでルアーで遊んだあと、子供二人はとりあえずサビキ釣りをした。私はサヨリを狙った。


しかし、前日の雨の影響か、水は汚くゴミが沢山流れている。木の葉も流れている。この前の南芦屋浜の悪夢が脳裏をよぎった。

案の定、なにも釣れない!!イワシもサヨリも、もちろんアジも。風も冷たい。使い捨てカイロを持ってきたのは大正解だ。
そのまま2時間が経過した。2号は、「寒いから帰ろう」と言い出した。

いかん、このままではボウズではないか。先週もほとんどボウズに近かったのだから、このまま帰るわけには行かない。

「よし、一番最初に魚を釣った人に、賞金100円!

と宣言したところ、子供は目の色を変えてサビキ釣りをやりだした。
私は少し沖目を狙って遠投サビキに切替えた。2投目か3投目で、ようやく当たりが来た。ウキが沈んだり浮いたり、ピョコピョコ踊っている。とにかく何か釣れた!

見ると、小さな小さなカタクチイワシが4匹かかっている。残念ながら、子供らは賞金をもらい損ねて残念がっている。
が、当たりもそれっきり。1号が同じようなカタクチを2匹釣っただけで終わった。
もともと少なかった周りの人も、どんどん帰りだした。波止の先頭に少し人がいるものの、殆ど貸切状態である。1号が先端の人に聞きに行ったが、やっぱり釣れていないとのこと。
私も、第二コーナーあたりでサヨリを狙っている人のところに聞きにいったが、さっぱり駄目らしい。
11時。Y子さんが作ってくれたおにぎりを食べながら、今日も駄目なのか、と半ば諦めの境地になったが、再びサヨリを狙いだしたが、やっぱり駄目。


ところが、13時ごろ、イワシが回ってきた。
良型のウルメイワシが入れ食いである。サヨリが駄目なら、と再びイワシ狙いに変更。イワシばかり釣っている頃は、「もうイワシはいい」などと言っていたが、この際イワシでもありがたいもんである。
3人でイワシを約50匹釣ったところで、14時ごろ餌がなくなった。
再度、第二コーナーの人を偵察してみると、なんとサヨリを釣っている!!
聞いてみると、30分ほど前からサヨリが釣れだしたらしい。何ということだ〜〜
イワシに浮気したために・・・

アミエビがないため、仕方なくアミエビ無しのサヨリ仕掛けで、ハンペンで1号と一緒に釣り始めたが、全然釣れない。やっぱり食い渋っている時は撒餌がないと苦しい。おまけに風が強くまともに投げられない。悔しいが、15時頃に納竿。
帰り際、第一コーナーと第二コーナーの間でサヨリ仕掛けをしている人を見ていると、10匹以上のサヨリをみんな上げている。どうやら今しがたから入れ食いに近い状態になっているらしい。ああ、悔しい〜〜

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