ぼくを釣りに連れてって

第13話 惨敗!マル秘エサ 2006.12.2

もともと、土曜日に白浜で釣りをしたので、日曜日は釣りをせず家族サービスをするはずだったのだが、釣り大会の餌が余っていたので、結局、1号を引き連れて、またまた西宮ケーソンに来てしまった(笑)。もはや、殆どビョーキである。

7時半ごろ、ケーソン到着。ものすごい風だ。本当にこんな風で釣りが出来るのだろうか。


直前に、テレビの釣り番組で「西宮ケーソンのサヨリ釣り」の特集があったので、人が多いだろう、と予測していたのだが、案の定、普段の3倍ぐらいの人出である。もっとも、長大な釣り場のため、親子2人の釣り場の確保はできた。
もし風がなく穏やかであったら、もっともっと人は多かったに違いない。
しかし、ものすごいゴミだ。南芦屋浜のベランダ並、いやそれよりひどい状態である。テレビを見て人がどっと押し寄せたことが一目瞭然。あーあ。

気を取り直して、まず、沈みテトラの所で青イソメで穴釣りをやってみた。もちろん釣り大会の残り餌だ。いきなり、モゾモゾと当たりがあり、イソメが半分食いちぎられた。何かいる!と、暫く二人で頑張ったのだが、その後は全く当たりなし。西宮ケーソンでは根魚の話をあまり聞かないが、やはりいないのだろうか。それとも、釣り人に根こそぎ釣られて住み付く暇がないのかもしれない。

一旦休憩し、近く(といっても10分以上かかるのだが)コンビニで買い物をして、再びケーソンを歩いていると、変な親子連れが、防波堤でカップヌードルを食っている。なんじゃ、こいつ、こんな所でカップヌードルなんか食いやがって、うらやましい、とよく見ると、同じ職場のA君であった。私の模型師匠のA君である。前にA君に、釣りを誘ったことがあったのだが、「一応竿は持っているけど、殆どやったことない」と言っていたのだが。一言私に言えば、案内してあげるのに。
聞いてみると、隣の人ばかり釣れているが、ちっともイワシが釣れないらしい。餌がなくなったたし、寒いからもう帰るとの事。
「周りが釣れているのに、釣れない時は、針が大きすぎるか、魚のいる深さにあっていないかどっちかやで。あっちで息子もいるし、餌も沢山あるから、一緒に釣りしようや」と言ったのだが、やっぱり帰ってしまった。ほんと、一言言ってくれれば、イワシならいくらでも釣れるのに・・・


さて、1号のところに帰り、釣り再開。
周りを見ても、サヨリ釣りの人は沢山いるが、釣れていない。しかも猛烈な西風だ。こりゃ、駄目だ、と、イワシを狙いだした。

撒餌をすると、1分ほどでキラキラと魚影が輝く。カゴにアミエビを詰めるのも面倒だし、撒餌をしてイワシが群がったところにサビキを下ろすと、間髪いれずに釣れる。時折、大きなイワシがかかる。20cmを超える。マイワシというやつらしい。
しかし、30匹もつると、さすがに飽きてきた。
強烈な風の中、サヨリつりを再開。だが、まともに飛ばないし、風にあおられて仕掛けが絡まりまくり。しかも全く釣れない。
昼飯食って、更に頑張ったのだが、釣れない。仕方なく、イワシを釣りだした。

撒餌をしてイワシを寄せて釣っていると、突然足元に細長い魚影が!
サヨリである。慌ててサビキを水面ギリギリに垂らすと、見事に一匹かかった。
が、足元のサヨリは一瞬で去ってしまい、またイワシばかりになってしまった。
3時ごろである。通りがかりの人が、声をかけてきた。

「第二コーナーを曲がった所で、甲子園浜に向かって、サヨリがバンバン釣れてるで」

なんたること!!
「どうする、引越しするか」
「ええ?餌も少ないし、寒いし、もうええやん」

なんと根性のない!!
「まず偵察してくる」と、竿を持って第二コーナーに行ってみた。目の前でサヨリを釣り上げている人がいる。試しに投げてみる。いきなりサヨリをゲット!

慌てて1号のところに戻り、
「サヨリが入れ食いや。引越しするで」
「えー、でも、荷物も広げてるし、大変やで」
「とりあえず必要最小限の荷物だけ持っていく。竿と餌とクーラーとバケツ。こんだけでええやろ」


ということで慌てて引越し。
だが、サヨリは釣れない。周りの人ばかり釣れる。特に右側の二人目の人は、3投に一回ぐらいヒットさせている。しかも撒餌なしだ。右の人も、ペースは落ちるが時々サヨリを上げている。だが我々親子にはかからない。餌が悪いのか、棚があっていないのか。
とうとう1号は寒さに負けて、
「俺、もうええわ。向こう片付けてくる」

1号が片付けている間、頑張って、何とかサヨリを2匹上げた。
本日の釣果は、サヨリ 5匹、ウルメイワシ 50匹、マイワシ 5匹であった。
やっぱり、マル秘餌は、通用しないのだろうか。

帰り際、皆タチウオの準備をしているところで、20cmぐらいの立派なアジを上げているオジサンがいた。聞いてみると、投げサビキで20mぐらい沖の底狙いで、3時ごろから釣れ出したという。見ていると、入れ食いに近い状態だった。ちくしょー!

メインページに戻る

 

inserted by FC2 system