第13話 青いヘッドホンへのこだわり

昔から、ヘッドホン・イヤホンの類(以下、ヘッドホンと総称)を集めるのが好きである。ヘッドホンを新しいのにすると、気分も音も変わるし、数千円なので衝動買いしても余り懐は痛まない。
で、不思議な事に青いヘッドホンばかり買ってしまう。特に青が好き、という訳ではないのだが・・・そういや、車も青だ・・・
さて、MuVo2は、本体性能としての音質はポータブルとしては極めて性能が高いことは間違いないが、付属のイヤホンは、音が良くないというのは、MuVo2ユーザーの間では一種の定説となっている。迷わず市販の良いものに買い換えることをお勧めする。さて、一口にヘッドホンと言っても色々なバリエーションがある。私が持っている代表的なものを紹介しよう。

1.Sony MDR-930SP (カラー:ブルー)

個人的にはインナーイヤーは耳が痛くなるのであまり好きではないのだが、せっかくのMuVo2の携帯性を生かすには、インナーイヤーがベストである。13mmと小さ目サイズであり、イヤーパッドをつけないと簡単に外れてしまう上、低音が弱い。イヤーパッドを2重に被せて使用している。パッドの弾力のために、耳にジャストフィットし長時間でも痛くない。密閉性が高まり低音も大幅にアップする。低音から高音までバランスはまずまずの音である。インナーイヤーは音が良くない上に耳が痛い、という私の固定観念を打ち破った一品である。世間的には、姉妹品でややサイズが大きい、931シリーズの方が人気が高く、930は全然良くないという人も多いが、単に耳の穴にフィットしていないだけと思われる。しっかりフィットさえすれば、私のように耳の穴が小さく、普通のインナーイヤーは痛くなって苦手、という人にはお勧めする。端的に言えば、携帯性・音質・価格から考えて、オールマイティであり、これさえあれば他は必要ない、と言っても過言ではない。

音質(総合) ☆☆☆☆ インナーイヤーとしては上出来。非常にバランスが良好
音質(低音) ☆☆☆ 13mmの振動板ながら、なかなか豊かな低音
音質(高音) ☆☆☆☆ 素直で綺麗な高音、音域が広く透明感高い
携帯性 ☆☆☆☆☆ 携帯性重視のインナーイヤータイプ
装着感 ☆☆☆☆☆ 長時間の使用でも全く問題なし
遮音性 ☆☆☆ 騒がしい屋外などでは、多少ボリュームを上げる必要あり
コストパフォーマンス ☆☆☆☆☆ 価格2千円は安い。あらゆる場面でオールマイティに使用できる

2.Victor HP-S82F-A

ネックバンド型は、大抵オープンエアーであるが、これはカタログでは密閉型に分類されている。もちろん本格的密閉型とは比べるべくもなく、結構音漏れする。インナーイヤーのような、耳の中でキンキンなっている感じがなく、低音から高音までバランスはまずまずで、結構良い音だ。ただ外出時は、かさばる、音漏れする、派手で恥ずかしい、ということで家の中での使用がメイン。ただ冬の寒い時はイヤーマッフル代わりとなり耳が温かいので、真冬の通勤用に使ったりしている。

音質(総合) ☆☆☆ 低音・高音とも、バランスはまずまず。
音質(低音) ☆☆☆ やや低音が弱い。ネックバンドの宿命か
音質(高音) ☆☆☆ 素直で綺麗な高音。若干高音がきつい
携帯性 ☆☆ 一応折りたたむ事が出来るが、カバンの中で少しかさばる
装着感 ☆☆ 長時間使用していると、耳の後ろが痛くなる人もいるだろう
遮音性 遮音性は低く、騒音の強い屋外などでは使用が難しい。
コストパフォーマンス ☆☆ ネックバンド型としては高級品の部類だろう

3.Panasonic RP-HJE50 (通称パナル)

耳の中に突っ込む、カナル型(耳栓型)と言われるタイプである。パナソニックのカナル型ということで、ネットではパナルと略されたりする。(アイワやアップルのカナル型はなんと略したら良いか、という質問をしてはいけません!!)
ネットで非常に評判が良かったので、買ってみたが・・・確かに一種の耳栓なので遮音性は高い、また低音はよく出るのだが、高音がキンキン耳の奥で鳴っている割には抜けが悪い。歩くだけで風切音や自分の足音が聞こえる。また、装着したまま何かを食べようものなら、頭の中でバリバリと噛み砕く音が響く。耳とのフィットが重要なので、少しでもずれると音がスカスカになってしまうので、頻繁に装着しなおす必要がある。どうも私との相性はあまり良くないようだ。
なお、友人にソニーの類似品を聞かせてもらった事があるが、それと比較すると、音のバランスはかなりましである。どうしてもパナル型がいい、という人にはお勧めする。

音質(総合) ☆☆☆ 高音がキンキン。透明感がない。
音質(低音) ☆☆☆☆ 低音は非常にパワフル
音質(高音) ☆☆ 高音がきつい
携帯性 ☆☆☆☆☆ 文句なし
装着感 ☆☆ 少しでもずれると音が変わるため、頻繁に装着しなおす必要あり
遮音性 ☆☆☆☆ 遮音性は高いが、自分の足音や咀嚼音などを拾う。
コストパフォーマンス ☆☆☆ 友人にソニーの類似品を聞かせてもらったが、それよりは高い

4.オーディオテクニカ ATH-FC7

本格的な密閉型の中では、比較的コンパクトなタイプ。音質は、さすがに密閉型だけあって、インナーイヤーやネックバンドなど携帯性を重視したタイプとは比べ物にならない。さすがにこのクラスのヘッドホンだと、「f2」で低音・高音を増強したファイルは、低音が強すぎて不自然になる。よって、これで聞く場合は、イコライザを「Jazz」にしている。但し、装着感は良くない。長時間していると耳が痛くなる。気軽に携帯できるサイズではない上、目立つので恥ずかしいのだが、時々、これをつけて通勤している。

音質(総合) ☆☆☆☆☆ 密閉型だけあって、音質は別格
音質(低音) ☆☆☆☆☆ 低音は非常に豊かで、文句なし
音質(高音) ☆☆☆☆☆ 高音も非常に素直で透明。抜けるような高音
携帯性 何とかカバンに入るぎりぎりのサイズ
装着感 ☆☆☆ バネが強いのか、長時間していると耳が痛い。
遮音性 ☆☆☆☆☆ 文句なし
コストパフォーマンス ☆☆☆ 値段は高い

5.Creative HN-505

家内用に、MuVo2 4Gブラックをアマゾンで買ったとき、キャンペーンでセット販売していた、ノイズキャンセリングヘッドホン。前からノイズキャンセリングヘッドホンには興味はあったのだが、高くて手が出なかった。セット販売で非常に安い(差額で1000円ぐらい)ので、洒落で買った。色も青だったし(笑)。色が青でなかったら、多分買ってないだろう・・・・
で・・・結論。音が悪い。高音が全然駄目。音も値段相応ということか。

音質(総合) ☆☆ 低音は出るのだが、高音が弱く、非常にこもった音
音質(低音) ☆☆☆☆ 低音はそこそこだが、高音がでないのでブーミー
音質(高音) ☆☆ 高音が良くない。
携帯性 何とかカバンに入るぎりぎりのサイズ
装着感 ☆☆☆☆ まあまあ
遮音性 ☆☆☆☆☆ ノイズキャンセリングの効果は確かにある
コストパフォーマンス ☆☆ 値段が値段なだけに文句は言えない

6.Victor Be! HP-AL5

かなり前に買ったもので、Be!シリーズの一番最初のモデルである。イヤーパッドが経年でボロボロになってしまったので、100円均一のヘッドホンからイヤーパッドを外して付け替えた。昔はメイン使用だったが、今は殆ど使っていない。耳かけ式は、どうしても耳との密着が弱く、低音が逃げてしまう。

音質(総合) ☆☆☆ 高音は綺麗なのだが、低音が弱い
音質(低音) ☆☆ どうしても耳かけ式は低音が弱い
音質(高音) ☆☆☆☆ 高音は非常に素直
携帯性 ☆☆☆☆ ややコードが絡まりやすい
装着感 ☆☆☆ 長時間使用すると、耳の後ろが痛い
遮音性 遮音性は殆どない
コストパフォーマンス 今は売っていない

7.Victor Be! HP-S15F

これも昔に買ったもの。イヤーパッド部分は経年劣化でボロボロになって、中の布が剥き出しである。やや能率は低いものの、音は結構いい。インナーイヤータイプとは一線を画する音である。それに軽くて装着感も素晴らしい。

音質(総合) ☆☆☆☆ やや低音が強め、高音弱めだが、音はいい
音質(低音) ☆☆☆☆☆ 低音は非常に力強い
音質(高音) ☆☆☆☆ やや高音が弱い
携帯性 ☆☆☆ オーバーヘッドタイプでは携帯性はいい方
装着感 ☆☆☆☆☆ 軽くて、装着していることを忘れそう
遮音性 ☆☆☆☆ 遮音性も高い
コストパフォーマンス 今は売っていない

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