第5話 パソコンに繋いでみよう

MP3プレーヤーは、パソコンに繋いで曲を転送しないと何も始まらない。パソコンとの親和性も重要なポイントである。

実は、Windowsパソコンとの親和性の高さが、MuVo2の最大の売りなのである。USB 2.0に対応し、付属のケーブルで繋ぐだけ。繋げば、単なる外付けHDDとして機能する。いわゆる、USBマスストレージクラスというやつである。音楽以外にも、パソコンのデータの保存にも使える。ドライバも専用ソフトも不要だ。(但しWin98SEはドライバ必要)

音楽ファイルの転送は到って簡単。単にコピーするだけ。フォルダを階層化できるので、データの整理も非常にわかりやすい。他のHDDプレーヤは、著作権保護の名目で専用ソフトを使用しないと音楽が転送できなかったり、フォルダでなくプレイリストやタグ情報で管理したり、とややこしい。Windowsを使いこなしている人なら、MuVo2の使い勝手は最高だろう。MuVo2上のファイルを、自分の好みのソフトを使ってタグ編集・音量編集・曲名変更など自由自在。CDからMuVo上に直接リッピングもできる。

では、HDDとしての実力はどれぐらいだろう。ベンチマークを取ると、さすがに内蔵HDD並、とは行かないが、USB2.0で繋げば割と高速である。USB2.0接続で、5-6MB/秒であった。ちなみに、USB1.1では、0.9-1.0MB/秒。やはりUSB1.1ではかなり遅いが、最初、大量に転送するときは我慢すれば、後はアルバム1枚程度の転送であれば、我慢できないほど遅いということはないので問題はないだろう。但し、省電力が徹底しているので、HDDは頻繁に回転を停止する。読み書きするたびに、一瞬HDDの回転待ちがある。一旦読み書きが始まれば、ストレスなくアクセス可能だ。

また、USBケーブルも要注意である。付属のケーブルでは全く問題ない。端子は汎用ミニタイプ。デジカメなどで使われているものだ。では、デジカメのケーブルを転用可能だろうか。

まず、オリンパスのデジカメ付属ケーブル。これは問題なかった。
次に、Green Houseの、巻取り型USBケーブル。コンパクトで、携帯に便利と思って買ったのだが・・・結論。USB1.1に繋ぐと問題なし。だが、USB2.0では繋いだ瞬間にMuVoがフリーズ。デバイスの取り外しもできず、引っこ抜くしか方法がない。再度試したところ、今度はWin2Kまで落ちてしまった。3回試したが、すべて駄目だった。ケーブルの個体差もあるかもしれないが、かなりシビアである。まあ、このケーブルは会社での接続専用にしよう。他にも、長いケーブルは駄目だったとか、前面ポートは不可だが背面ポートはOKだったとかいう報告もあるようなので、やはりシビアである。ケーブルを買うときは慎重に。

ちなみに、上が問題のGreen HouseのUSBケーブル、下が付属のUSBケーブルの短いほうである。

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