コーヒー・ブレイクダウン

第2話 怒りの居酒屋

久しぶりに、大阪・梅田で学生時代の友人達と会った。4月29日、ゴールデンウイークのしょっぱなである。夕方6時に待ち合わせ。場所は「ビッグマン」という、待ち合わせのメッカ。人ごみでごった返している。今日は混雑はマシな方だ。ヒドい時には、ここは満員電車さながらの混雑である。紀伊国屋書店のすぐ側で、デカいスクリーンがあるので、場所は非常にわかりやすい。しかし人ごみで探している人がわからない。

待ち合わせに適しているかどうか、微妙な場所である。

見渡せば若モノばかりである。その中を、私は、例の派手なヘッドホンをつけながら待っていた。さすがにチャパツの若者に混じっているとこのヘッドホンも目立たないだろう、と思っているのは本人だけで、実は回りから「変なおっさんや」と思われていたかもしれない。

やがて皆勢ぞろい。このメンバーで会うのは昨年の夏以来である。梅田の街をオッサン3人、ぞろぞろ歩いていく。とりあえず、程近い居酒屋へ。学生時代よく利用したチェーン店である。店は空いていた。とりあえずビールやウイスキーを注文し、例によって枝豆、串カツなどを肴に飲み始める。皆よく呑み、よく食った。

だんだん店も混みはじめ、満員である。祭日のためサラリーマンは少なく、殆ど学生である。やたら盛りあがっている。サークルの新歓コンパでもやっているんだろう。自分も昔は同じような事をしていたのであまり文句は言えない。

酒も進み、話ははずむ。仕事の話、インターネットの話、その他もろもろ。やがてビールや焼酎にも飽きてきたので、カクテルを飲もうという事になった。店員を呼ぶが混んでいるのでなかなか来ない。なんとか捕まえてカクテルを注文した。やがて店員がやってきて、

サントリーのカクテルバー

をドン!!とテーブルに置いていった。そりゃーないぞ!あまりに味気ないではないか。せめてお洒落なグラスに入れて持って来い!!こんなのに440円も取るのか、と思うと情けなかった。気を取り直して、「ハマチの刺身」を注文した。メンバーの一人がハマチが大嫌いなのを知っているので、嫌がらせである。醤油をかけようとしてビックリ。テーブルに2本のビンが置いてあるが、両方ともソースと書いてある。ソースで刺身を食えというのか・・・

味見の結果、一本は中身が醤油であることが判明し、一安心。

やがてトイレに立った。入ってビックリ。なんとゲロまみれではないか。洗面台といい、床といい、ヒドイありさま。横で学生が、数人に介抱されながらゲーゲーやっている。まあ、私も経験ないとは言わないが、ここまで無茶はしなかったぞ。

帰り際、学生服を着た10人ぐらいの集団がドヤドヤと入ってきた。高校生か?と驚いたが、どうやら応援団らしい。応援団というと「いかつい」イメージがあったが、最近はチャパツの若者が増えたせいか、黒髪に学生服という姿が「かわいらしい」印象を持った。

二度とあんな店、入ってやるもんかと心に誓った一日であった。

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