コーヒー・ブレイクダウン

第14話 日焼けに御用心!

今年の大阪は例年以上に暑い日が続いており、私も海水浴でも行きたいなあ、と思っていた。そこへ、姫路に住んでいた頃からの知り合いのIさんからメールがあり、

「海水浴、バーベキューをしませんか?その日は姫路港で花火大会があるんで、夜はそれを一緒に見ましょう」

とのお誘いである。Iさんは、私が大阪に住んでからも、時々遊びに誘ってもらっている。お互い、子供は男の子2人で、子供同志も仲良く、家族ぐるみでお付き合いして頂いている。
しかしである。前日になって、
台風が近づいてきた。天気予報では、大雨である。急遽中止にした。家族皆楽しみにしていたのに・・・


ところが、当日の朝、7時ぐらいである。Y子さんの素っ頓狂な声で目が覚めた。
「お父さん、今日、天気いいらしいで。台風がそれてるみたい。天気予報は晴れやって」
「なに、よし、行こう!すぐIさんに電話しろ!!」

というわけで、あたふたと準備をして、車で出かけた。


さて、多少渋滞はあったものの、無事、海水浴場に到着。いい天気である。

「こりゃ、気象庁、どこが台風じゃ、カンカン照りではないか」

砂浜に行くと、すでにIさんは、テントを張って、バーベキューの準備は万端整っているではないか。Iさん、すんません(感涙)
一年ぶりに見るIさんの子供たちは、随分大きくなった。ほんとに子供の成長は早い・・・
さあ、バーベキューの開始である。牛肉、鶏肉、イカ焼き、ヤキソバ、鮭ホイル焼きと、豪華なバーベキューだ。Iさん、ありがとう(感涙)

さて、お腹も一杯になった。台風は完全にそれたらしく、直射日光は暑い。いや、熱い。子供たちと一緒に海に入った。瀬戸内海なので、波も静かであり、子供たちも大喜びである。たっぷり夕方まで、泳いだり、ヤドカリを捕まえたり、思いっきり遊んだ。

その後、Iさんの家に押しかけ、夕食を食べた。子供たちが作ったカレーである。
その頃から、体中、特に
太股が痛くなってきた。日焼けである。

ちょっと焼きすぎたかなあ・・・


それから、花火大会に出かけた。この花火大会は、姫路で一番大規模で、何でも4000発だそうである。姫路に住んでいた頃から、一度行ってみたいと思っていたが、大変な人出になるので、遠くから見ているだけであった。今年は、念願かなって、間近で見る事が出来る。

会場に到着した。予想通り大賑わいである。適当な場所を陣取って、花火を見た。大音響とともに夜空に咲く花火は、すごい迫力であり、太股の痛さも忘れて見入ってしまった。

やがて、帰路に着く。帰り道は大変な渋滞である。この日は、姫路だけでなく、神戸の花火大会も重なっており、阪神高速は動かない・・・しかも、太股はどんどん痛くなってくる(号泣)


我が家に辿り着いた時は、午前一時前。もはや、太股が痛くて、まともに歩けない。これは、マジで焼きすぎたなあ・・・

翌日、普通には全く歩けなくなってしまった。太股は真っ赤になって、パンパンに腫れており、膝が曲がらない(涙)。一日中濡れタオルで冷やしていたが収まる気配がない。

それから、数日間、殆ど足を引きずる様にしながら、会社に行った。出会う人皆ビックリして、

「足、どうしてん。捻挫か??」
「いや、実は、日焼けでして・・・」
「え??日焼け?????」

とうとうY子さんの命令で、皮膚科に送り込まれた。初めて行った医者だったが、これが実にコワイおっさんである。

「実はこの前の土曜日に海水浴に行って・・・」
「なにい!一週間も経ってるのか。なんでもっと早く来ないの!」

といきなり怒鳴られてしまった。

「いや、2−3日で治るかと思ってたんですが・・・」
「そんなの、治る訳ないでしょう。あんたね、日焼けをなめちゃいけないよ。
緊急入院する人もいるんだからね。ほら、ここ、こんな風に焼けてるでしょう。もし全身がこんなになったら、皮膚呼吸が出来なくて死ぬんだからね。とにかく、日焼けで痛くなったら、直ぐ病院に来なさい・・・・」

こちらから反論の余地もなく、ひたすら低姿勢に謝るしかなかった。今時こんな医者いるんだなあ・・・と思っていると、私にとって死刑判決にも近い宣告が・・・

「治るまで、酒は一滴も飲んじゃ駄目ですからね」

とにかく一方的に怒鳴られて、約2分間の診療は終わった。ほっ。
それから、塗り薬と飲み薬を貰って、毎日かかさず服用した結果、かなり痛みは治まってきた。もう一息で、酒が飲めそうだ・・・・あああ。
酒、酒、酒。とほほほ。


皆さん、日焼けには御用心を!!

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