コーヒー・ブレイクダウン

第13話 同窓会・ああそうかい

私が高校を卒業したのは、1983年である。17年も前のことだ。なんたって、四捨五入すれば40歳になるんだから仕方がない。考えて見れば、高校卒業までと、卒業してから現在とが、ほぼ同じ期間なのである。

さて、同窓会であるが、卒業直後に淡路島に卒業旅行に行き、更に二年ほど続けて同窓会が開かれたものの、その後、全く開かれなかった。時々、皆どうしているんだろう、元気だろうか?きっと結婚して子供も出来ているんだろうなあ・・・久々に会いたいなあ・・・と思うものの、じゃあ、自分で幹事やるか??と思うと、つい面倒臭くなってしまう。そのうち誰かがやるだろう、という他力本願になってしまった。

やがて、姫路から大阪に転勤になり、現在住んでいるところは、結構母校の近くである。なにより、通勤電車から毎日高校を眺めているのである。全面的に建て直して昔の面影はないが、それでも母校は母校である。皆どうしてるんだろうなあ。懐かしさは募るばかりである。

そんなある日の夜10時頃の事である。突然父親から電話がかかってきた。こんな夜中に何事だろう・・・

「○○高校3年4組の同窓会のお知らせの葉書が来ててなあ。すっかり忘れとったわ。」
「ほほう」
「実は、返信の締め切りが今日までなんやわ」
「なに??はよ知らせんかい!!」
「捨ててしまおうか、と思ったんやけど、一応知らせてからと思ってな。どうせ行かへんやろ」
「こらああああああ!勝手に決めるな!!行くわい。絶対行くわい」
「そやけど、今日必着で締め切りやで」
「まだ間に合うやろ。出席と書いて投函しといてくれ」

もうちょっとで行きそびれる所であった。しかも、返事を書かないと、連絡先不明、ということで永久に案内が来ない恐れも多分にある。なんちゅう親じゃ。


さて、同窓会当日である。電車を乗り継いで、目的地に到着。地図を頼りに多少迷ったものの、無事到着した。中に入ると、先客は一名であった。男であるが、誰か思い浮かばない。誰だったかなあ・・・名前を聞いてみると、なんと、幼稚園から高校まで同じ学校だったO君であった。全然人相が違うぞ!!
聞いてみると、卒業後、体重が
1.8倍に増加したらしい。そりゃ人相変るわな・・・

やがてドヤドヤと皆到着。総勢15名ぐらいである。

野郎共は、例の一名を除き、多少老けたものの、それほど変らず、誰かはすぐ判る。サッカー部のエースだったY君は、悔しいが相変わらずハンサムである。
問題は女性人である。予想通り、すっかり忘れている。判るのは同じクラブだった旧姓Yさんと、音楽部の部長だったSさんぐらいである。
Sさんの印象が強かったのは、当時私はフォークソング部に入っており、部室は音楽部と共同だったのだが、人数で圧倒していたフォークソング部が完全に
独占しており、怨まれていたからである(爆笑)

さて、同窓会が始まり、色々話が弾む。話題は大体、今どんな仕事をしているか、とか、子供はいるか、誰それは今何をしているか、という話である。同窓会お決まりではあるが、楽しいもんである。N○Tの社員がいたので、

「テレホーダイを夜10時からにしてくれ!」

とお願いしたが、一言で却下されてしまった。とほほ。

途中で、各自自己紹介をした。私はしっかり、「愛すべき仲間達」を宣伝したが、果たして誰か見に来てくれるだろうか・・・・
名刺交換も始まった。私は会社の名刺を持っていってもつまらないので、夕べ慌ててつくった
ページ宣伝用の名刺を配ったのだが、

「何やねん、これ」

と、半ばあきれられてしまった。

さて、次回の幹事を決めよう、ということになって、何故か私がすることになってしまった。なぜだろう・・・ホームページなどやってる馬鹿な奴にやらせればいい、ということだろうか(涙)

さて、店を出て、店の前で記念撮影である。警備員のオジサンがやってきて、こちらを眺めている。気の利いたオジサンだ。シャッターを押してくれるんだろう・・・

「すいません。シャッター押してもらえませんか」
「いや、ここ、写真撮影禁止なんですよ。すいません」

見事にオチがついて、同窓会は無事終了したのであった。


ほんとに楽しい同窓会でした。参加された皆さん、ありがとうございます。都合で来れなかった方、次は万障繰り合わせて参加してね!!

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