作品No.24 TBM-3 AVENGER(アキュレイトミニチュア 1/48)

制作年月 2001.9月 制作期間 2ヶ月

TBM-3 アベンジャー

ギャラリー

正面  下方 上方


アベンジャーについて

第二次大戦中のアメリカ海軍の主力艦上攻撃機です。地味ながらも多くの戦場で活躍しています。特に、ミッドウエイ海戦で、当初は陸上基地から、次いで空母から発進したアベンジャーは、戦闘機の援護がなかったため零戦によってことごとく蹴散らされましたが、落とされても落とされても日本空母に襲い掛かったのでした。結局アベンジャーの発射した魚雷は一本も命中しませんでしたが、零戦の迎撃態勢は乱れ、その隙を突いて急降下爆撃機ドーントレスが、赤城、加賀、蒼龍への爆撃に成功しました。アベンジャーの高価な犠牲の上にドーントレスの成功が成り立ったとも言えます。
・・・今、この記事を書いている最中、ニューヨークのビルやペンタゴンに航空機が続けさまに衝突するという信じられない事件がありました。何かこんな事を書くのは不謹慎な気がしてきました・・・

製作工程

今は亡きアキュレイトミニチュアの名作キットです。モールドも非常に細かく、合いも抜群、考証も完璧であり、手を入れるところは殆どありません。
下記の点のみ手を入れてます。
1.シートベルトをエッチングパーツに交換
2.垂直尾翼のアンテナポールを金属線(折れた0.3mmピンバイス)に交換(強度確保)
3.極細銅線でブレーキパイプ追加
4.アンテナ線をテグスで再現

機内の構造物が充分再現されており、ぎっちり詰まっているため、胴体の貼り合わせに若干苦労しました。
主翼、尾翼、キャノピー等は、基本塗装後に接着しました。

塗装工程

米軍得意の「トライスキームカラー」仕上げとしました。上から見たら海の色、横から見たら空の色、下から見たら雲の色、ほんと良く考えられた塗装ですね。
下地は、グランプリホワイト+若干のイエローで、下面色を兼ねて塗装しました。
側面塗装は、グンゼのラッカー「ミディアムブルー」をメインに、ホワイト、グレーその他で少しづつ違う色を作り、退色表現をしています。
上面は、下地のミディアムブルーを部分的に残すようにムラになるように「ネイビーブルー」を吹き付けています。機体が大きいので単調にならないように注意しております。
デカール貼り後、アクリルのグレー系で更に退色表現を強調しております。
仕上げは、エナメルのグレー系でスミイレした後、アクリルのクリアーをエアブラシし、コンパウンド+ハンカチ磨きで研ぎだして光沢を出しております。非常に上品な光沢が出たと思います。筋彫りが非常に細かいので、どうしても部分的にコンパウンドが残ってしまいますので、その部分は再度スミイレを行っています

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